日本ではあまり馴染みの無いキャラクター、ヴァンピレラ。
それがTBリーグから1/6 アクションフィギュア「ヴァンピレラ アジアバージョン PL2017-101A」として発売されています。
前に紹介したスーパーガールとは違い、これは素体と衣装とヘッドがすべてセットになっています。付属品として台座や差換え用の手、手に持たせるためのガイコツ、コウモリがあります。
完成度が高いのでスーパーガールのように手が掛かりません。また顔が似ているということを考える必要もありません。
ヴァンピレラはスーパーガールと同じアメリカンコミックのキャラクター。
コスチュームがエロ系ですが日本のアニメも負けないエロ系があるので驚くほどのモノでもありません。しかしハロウィンの仮装で、このコスをしている女子が居るのには驚かされます…
私はフランク・フラゼッタの画集に載っていたので、小学生の時に既に知っていました。だけどヴァンピレラのストーリーはまったく知りませんでした。
血液を食料とする地球外生命体らしく、地球でいう吸血鬼のような宇宙人。自分の星が崩壊したので地球にやってきた。というまるでスーパーマンのような内容。
地球人に危害も及ぼすアンチヒーロー。かといって悪役ではありません。
スーパーマンは赤ちゃんとして地球にきて、善良な農家の夫婦に育てられたから正しい心を持ったヒーローに育ちましたが、同じような力を持っていて成人でやってきたらどうなるのでしょうか?
倫理観や考え方は生活環境で大きく変わります。私たちの価値観は私たち中心で考えているモノであり、別の価値観で物事を見ると善なのか悪なのか分からない。というのがヴァンピレラの中にあるような気がします。
こういったアクションフィギュアの多くは中国製です。もう世界一の技術のようです。その中で上海にあるTBリーグというメーカーは更に上をいっており、技術もさることながら価格面でも1万円を切る、シームレス素体としては低価格で提供してくれています。
中国製には珍しく、ヴァンピレラのキャラクター承認を受けているので、パッケージにもヴァンピレラの文字が印刷されています。しかし中国からの輸送のこのガムテープぐるぐる巻きは何なのでしょうか?パッケージも保存したいマニアはご立腹でしょうね。私は安かったら良いので、気にしません。もう既にゴミとして捨てました。
ヴァンピレラはTBリーグのシームレス素体を100%活かしたキャラクターです。スーパーガールのように全身コスチュームではシームレスの良さが引き立ちません。
内部にはステンレス製の骨格があり、シリコンでそれを完全に被っています。
普通の素体だと関節部分が見えるので、こうはなりません。リカちゃん人形やGIジョー、バービー人形を思い浮かべると分かるはずです。
骨格が見えないので、無理な動きをさせると骨折します。例えばまっすぐ人間は腕を上にあげ、頭の横を通過して背中の後ろでもまっすぐのままなんてできないはずです。普通は耳を超えた辺りで痛くて後ろにはいきませんよね。
正しい骨の動かし方で、人ができる殆どのポーズが可能です。
さすがに手は別パーツなので、自由に動かせる訳ではありません。他のメーカーのシームレス素体には、指にまで針金が仕込まれている製品もありますが、3万円くらいするようです。
これには立派な台座が付いています。ガイコツがゴロゴロ積み重なっている墓地と枯れ木のディスプレイスタンド。これだけでもかなりの値段がしそうです。だけどヴァンピレラを飾るために立たせる穴などは一切空いていません。足首のパーツが外せるタイプの素体なので、バランスさえ整えればしっかり立ってくれます。
TBリーグの1/6 ヴァンピレラには「PL2017-101-B」もあります。
海外ではアジアヘッドを他のヘッドに変更される人が多いようなので、西洋人のバージョンです。SHCC2017限定版にはウインクしているものも一緒にパッケージングされています。
アジアバージョンとは装飾品や付属品に違いがあります。確かアーチェリーも付属していたと思います。お店によっては値段も少し高いです。